最近何かのお告げか、何故か箱根旧街道を踏破したい欲求に駆られ、本日8日快晴の中でチャレンジして参りました。
三島駅発8時34分の電車でまず小田原まで行き、そこで乗り換えて箱根湯本まで行きました。ここから旧街道箱根八里を歩くことになるはずだったのですが、2時間くらい歩いても旧街道らしき道に出ず、ひたすら車道を歩き続けました。スタートから道を間違っていたようで昼近くまでひたすら坂道を歩きましたが宮ノ下あたりで力尽き、バスに乗って元箱根まで「ずる」をしました。しかし、川沿いにいろいろ良い景色を満喫することができ無駄では無かったと思います(写真_上)。
元箱根でそばを食べて一息つき、気持ちを切り替えて芦ノ湖から三島までの旧街道踏破に切り替えることにしました。さすがに芦ノ湖から旧街道に入ると大きな杉の木の中を気持ちよく歩くことが出来、たまに人とすれ違う事もありました(写真_中)。箱根峠に至り三島まで17kmの道路標識が見えて下り坂になるとほとんど人が見えなくなりました。道幅は狭く雑木が覆いかぶさってトンネルのようなところが多く、日差しが届かないので薄暗く、地面の石畳が濡れて滑りやすく周囲の土はぬかるんでいました(写真_下)。さらに所々に何かの「碑」があるので、一人で歩いていると全身に鳥肌が立ってきました。そんな時、気を紛らすのに有効なのが詩吟なのです。人と出会いませんから暗記している漢詩、和歌、俳句/俳諧歌を天まで響けと言わんばかりに大声で詠います。詠っている間は鳥肌が引いてくれ助かりました。詩吟というのは役に立つものなのですねぇ~、改めて感謝です。
山中城跡まで来た時には鼠径部やふくらはぎが痛くなり、16時を過ぎてさらに暗くなった旧街道を歩くのは危険と判断し、本通りに出てバス停に佇んでいたら、なんと、しばらくしてリュックを背負い、ノルディックスティックを持った老夫婦が旧街道方面から出てきて小生の目の前をスタスタと横切っていくではありませんか? この光景は若者(老夫婦らしき人から見たら、多分小生は若者?)の心に再び火を点けることになりました。小生は再び腰を上げて歩く事にしたのですが、幸いなことに山中城跡より下の旧街道は修復工事の為、通行止めになっていたので鳥肌が立つような目に合わずに済みました。国道一号線の沿道をひたすら三島に向かって歩きましたが、「スカイウォーク」まで来て大勢の観光客に遭遇した途端に心が折れてしまい、情ないことに妻に迎えに来てくれるように頼んでしまいました。
という結末で「箱根旧街道」踏破のチャレンジは中途半端に終わってしまいましたが、一日千歩も歩かない日常生活で、今日は携帯歩数計が三万歩を超えていました(正確かどうか不明)。明日、明後日に出る身体の痛みが楽しみです???