本日、弓道教室同期の女性と二人で下田へ弓道昇段審査に行ってまいりました。小生は4段、女性は3段に臨みましたが二人仲良く的を外し不合格の屈辱を味わってきました。弓道を初めて一年半ほどで3段に合格し、このままでは直ぐに「範士」になってしまうのではないかと大きな勘違いをしましたが、それから3年半ほど4段審査を受け続けています。今考えてみると3段までは皆が受けるから一緒に受ける程度の気持ちで受審しており欲が無かったように思います。それが今は「中てなきゃ!」という気持ちが強すぎて、会の状態で弓手がプルプル震えて的付けが定まらず、不安定なまま焦って離れに至っています(離れで全てをぶち壊し)。ここまでくると技術もさることながら、まず審査で震える小心な精神を鍛え治さないと永遠に昇段はないように思います(ふんどしを穿いて臨んだのにご利益は無かったようです)。
帰りの車の中で落ち込んだ気持ちを吹き払うように女性と会話をしてきましたが、時折、女性が「あぁ~ぁ」と会話の途中で大きなため息をつくので、「だめだよ!ため息ばかりつくと幸せが逃げるよ。」と注意をすると「そうですよね、ポジティブに考えないとね、ごめんなさい!」と謝っていましたが、しばらくすると「あ、いま杉本さんも大きなため息をついた!!」と注意されてしまいました。そうです、三島までの長い道のりの間、二人の溜息協奏曲は車内で続いたのでした。
屈辱にまみれた自虐弓道はまだまだ続きそうですが、順風満帆で行くより人生としては面白いような気がします。屈辱を味わえば味わうほど他人にやさしくなれるような気もしますし(強がり?)….弓道で同じような思いを味わっている方々に、弊自虐ブログが励みになったら嬉しいです。