5月から始まった月一回の射礼研修も先月で終了し、本日はその集大成として射礼大会が長岡のリバーサイドパークで行われました。競技内容は「持ち的射礼」といって1チーム5人で入退場を含め各所作を調和させながらそのぞれの的へ矢(2本)を放っていくものです。
 参加されている皆さんは自分の射礼が終わると他のチームの射礼を熱心に見学し、各行射においては「弓手(左手)が上がってしまっている」「妻手(右手)で引きすぎている」等々、細かい評価を行いながら自らの写し鏡としてチェックをしているようでした。固定された的に矢を射るだけの単純動作なのに、何十年も稽古をしている先輩方が「納得できる形で弓が引けない」と首を捻りながら日々稽古される姿は、さながら「解けないパズル」に挑み続けているようにも見えます。
 とは言え、他人の同じ動作を何時間も見続けていられる「弓道人」の忍耐力には脱帽です。一つ一つの動作がゆっくりしているので演者の呼吸(息合い)に観ている方もその呼吸に合わせ、その間に様々な思考を巡らせるので飽きないのでしょう。弓道教育の徳目に儒教の五常(仁、義、礼、智、信)があると言われますが、弓道をやっている人達は本当に真面目でストイックな人が多いように感じます。
小生は弓道を始めて3年半近くなる訳ですが、未だそのような「弓道人」の域には程遠いように思います。何故なら、不謹慎ながら大会終盤ではテレビの「太平洋マスターズゴルフ(最終日)」を見たくて「ソワソワ」していたからです。
 大会表彰は優勝~3位までありましたが、残念ながら小生のチームは入賞することは出来ませんでした。発表はありませんでしたが、「多分4位であったろう」と自らを前向きに慰めたいと思います。